兄貴分と再会したら四皇の大看板だった⑦

劈くような幼い泣き声が響く。
おれは決めた、誰に何を言われようと決めた。
この百獣海賊団で同じ大看板を担うこのカス野郎は焼き殺してやる。

「うわあああああああああん!!パパァァァァァァ!!にーちゃあああああああああああああ!!」

「おいさっさとその犬女泣き止ませろ!!」

「あーよしよし!大丈夫!大丈夫アルよ名前!!ちょ、ペーたんパス!!」

「無茶振りするなよ姉貴!!ああああああ泣き止めって!おっ、おれまで泣きそ……!」

「いやああああああああああああ!!パパァァァァァァァァァ!!ぶえええええええええええん!!」

「……で、申し開きはねェのか」

「誠に申し訳ございませんでした」

きっちり九十度の角度で頭を下げたクイーンのカスを思い切り蹴った。
事の発端は数分前、何が起きたのかかいつまめばクイーンの能無しがひっくり返した薬を名前が頭から被った。
正確に言えば、薬を被りそうだったクソガキ共を庇ったらしい。
結果は見ての通り。
何を思ってカスがそれを作っていたかは知らねェが、名前が縮んだ。
それも子どもに。
おれと生き別れてから数年頃だろうか、最初は目を真ん丸に見開いて固まっていたが、今ではこの通り泣き喚いている。
パパと叔父貴を求め、にーちゃとおれを求め、代わる代わるうるティやページワンに抱き上げられるも火のついたような泣きっぷり。
これにはさすがにカイドウさんも飲んでいた酒を噴き出した。
なんなら名前とお互い毛嫌いしているフーズ・フーですらあやす側に回っている。
ねこちゃんいやああああああああああ!と全力で拒否されていたが。

「てめェは自分の作ったくだらねェモンの管理もできねェのか?あ?ああそうか、無能だもんなァ?」

「そんなに怒ることないじゃん!!事故!事故です!!」

「事故で済むならこんなことになってねェんだよ!!おれの可愛い名前に何してんだ!」

「さらっと惚気んな変態野郎!!」

「パパどこおおおおお!!パパァァァァァァ!!」

「兄御たち!怒鳴り合ったらもっと姉御が泣いちまうから!!ストップ!!」

ジャックの言葉にぴたりと怒鳴り合いを止めた。
半泣きになっているページワンに抱かれている名前は喉が枯れるくらい泣き叫んでいるまま。
カイドウさんは大きく溜め息を吐くと、選択肢がふたつある、と指を立てる。
ひとつ、このままクイーンのカス野郎の薬の効果が切れるのを待つこと。
もちろんその間名前は泣きっぱなしだろうし仕方ねェ。
ふたつ、叔父貴に連絡して一度鬼ヶ島に来てもらう、もしくはとりあえず電伝虫で声を聞かせること。
ただ、その間に名前は元に戻るかもしれねェし、何より……

「……兄弟の、本気の激怒の雷がこの島に落ちる」

「ひとつ目で!!おれ殺されるやつじゃないスか!」

選択肢なんてあってないようなモンだ。
やけに静かになったなと思って名前に視線をやれば、泣き疲れたのかページワンの腕の中でうとうとしていた。
どうすればいいのかオロオロしているページワンから名前を受け取って小さい体を潰さないように手のひらに乗せる。
べしょりと垂れた耳と足の間に挟まる尻尾は変わらない。
……というか、こいつ服はそのままだな?
縮こまるように丸まってぷるぷると可哀想なくらいに震える体をそっと撫でてやれば、怯えながらもそのまま目を閉じて眠った。
ほ、と息を吐く。
他のやつらも安心したように息を吐いて、あやしていたうるティ、ページワン、フーズ・フーの三人はその場にへたりこんだ。

「ビビりってやばいアル……」

「泣き声だけで耳が痛い……」

「一生分泣いてたんじゃねェの……」

甘いな、こいつはまだまだ泣こうと思えば泣けるぞ。
最近は鬼ヶ島で過ごすのも慣れたから臆病さはなりを潜めているだけで、おれとクイーンのカスが怒鳴り合っていれば耳を垂れさせ尻尾を足の間に挟んで涙目になるくらいには、ビビりは変わらずだ。

「名前の面倒はお前が見ろ。まだお前の方がマシだろう」

「はい」

「クイーン、お前は中和剤を作れ。薬の効果が切れるより早ェかもしれねェ」

「うっす」

「ジャックは名前の担当していた仕事を代わってやれ。範囲は広いがそこは飛び六胞使えよ」

「わかりました」

正直どれも酷だ。
起きたらまた泣き始めるかビビって縮こまる姿が目に浮かぶ、クイーンの製薬もかなり急ピッチで行わなければならない、飛び六胞として働き過ぎているこいつの担当の仕事もジャックだけでは手に余る。

「……ちなみになんだが、クイーンの兄御」

「おう」

「なんでそんな薬作ったんだ?」

確かに、とその場の全員が頷きながらクイーンへ視線を向けた。
返答次第じゃお前もう一発蹴るからな。
しんとした空気の中、照れくさそうにクイーンが笑う。

「……ちょっとした興味ってやつ?」

おれが足を振り上げるよりも先にうるティとページワン、フーズ・フーがクイーンの腹目掛けてそれぞれ渾身の一撃をぶち込んだ。

 

困った。
とりあえず自室に名前を連れ帰ったまではいい。
眠っているうちに今の名前が着れる服を探してきたが、ベッドに寝かせていたはずの名前がいなくなっていた。
いや、部屋の中にいるんだが。
ベッドのシーツに小さな引き裂かれた跡があり、切れ端がベッドの下に落ちている。
それから微かに聞こえる引き攣るような声。
おれが足音を立てずに近づいてもそれは聞こえるようで、びくりと体を硬直させた気配が伝わってきた。
どうしたものか。
あのカス野郎によれば記憶もその姿の時のものまで退行しているらしく、名前からしたらおれたち全員は初めましての知らないやつらばかりだ。
叔父貴に拾われたであろう時期なだけ不幸中の幸いか。
人払いはしたから誰も来ないだろうな。
そう判断してマスクを脱いでサイドボードに置き、それから膝をついてベッドの下を覗き込んだ。
かなり奥まで引っ込んでいる。
サイズの大きい本来の名前が来ていた外套に丸くなり、こちらに背を向けてぷるぷると震えていた。

「名前」

努めて優しく声をかければ肩を揺らし、それから恐る恐る外套の下から顔を出す。
本当に別れた時の、幼いままの名前だ。

「お……おじさん、だぁれ……?」

「おじっ……」

……ま、まあ仕方ねェ、今の名前が見たらそりゃおじさんと呼ばれる年齢だ。
痛くねェ、胸に何か刺さった気はするが痛くねェ。
名前は涙が溜まる真ん丸の目でおれを見ると、不思議そうに首を傾げた。
とりあえずベッドの下から出そうと手を伸ばすと、逃げるようにさらに体を縮こめる。

「何もしねェ、おれはお前のパパに世話になったモンだ」

「……パパ……?」

「ああ。お前が寝ている時に預けに来たんだ」

もうやけくそだ、これで少しは信用してくれりゃいいが。
おれの知っている幼い頃よりも警戒心が強い。
名前はおれの伸ばした手とおれの顔を見比べ、それでも嫌だとばかりになるべく遠ざかるように壁に体を押し付けた。
半ば強引に小さな体を掴んで引き寄せればこれでもかと暴れる。
この暴れ方には見覚えがあった。
あの施設で部屋から連れ出される時に抵抗していた姿そのものだ。
自分の爪や牙が鋭いことを知っているからただ振り回したり噛み付いたりするだけ。

「やだ!!はなして!はなせってば!!」

「何もしねェ」

「うそつき!!そうやってわたしにいたいことするんだ!やさしいふりして、ずるいことするんだ!!にーちゃがしんじるなっていってたもん!!」

うそつきうそつき、わんわん泣き喚きながら指に爪を立てる名前。
そのままさせたいようにさせながら頭や背を撫でて落ち着くのを待つ。
……本当は、置いていきたくなんてなかった。
けれどそんな余裕なんて当時のおれにはなかった、いや、一緒になんて言いながら自分のことしか考えてなかったのかもしれねェな。
こいつは、おれのこと信じていたのに。
しばらく名前を宥めていると、しゃくりを上げながらも落ち着いた名前が大人しくなる。
いい子だな、と声をかけて名前を抱えたままベッドに腰かけた。
泣き腫らした目元を拭ってやり、隣に下ろしてやれば怯えながらもこちらを恐る恐る見上げる。
無駄な言葉は特にかけない、そっとしておくのが一番だろうな。
用意した着替えを渡して着れるか?と聞けばそれとおれを見比べるとそっとそれを受け取った。
拙い動きで着替えをする姿を見ながらたまに手伝ってやる。
持ってきたのはヤマトがガキの頃に着ていたものだ。
少しでかいようだが、普段の名前の服をまとわりつかせるよりまだいいだろう。
……ありだな、普段と違う服の名前も新鮮だ。
フードを被っていない分明るいのに慣れないからか脱いだ外套を自分の頭に被せていた。
ちょこん、と行儀よく隣に腰かけた名前の背を撫でてやれば控えめにこちらを見上げてうろうろと視線を動かす。

「どうした」

「……パパは……?」

そうだ、こいつは叔父貴を探していたな。
どう答えれば納得するか、いや、どんな答えでも納得はしねェな。

「パパは遠征に行ってる。お前はまだ子どもだから、パパの兄弟に預けられたんだ」

「えんせー……?」

「遠くに仕事しに行ってんだ。大丈夫だ、待ってりゃ迎えに来る」

「……すてられてない?」

「……可愛い娘を捨てるパパはいないだろ」

「おじさん、わたしとまっててくれるの……?」

「ああ。……あとおじさんじゃなくてキングだ」

「ん……」

とりあえずは大丈夫そうだな。
それでも耳は垂れて尻尾は足の間に挟まってはいるが。
しゅん、と項垂れている名前の頭を撫でてやれば、寂しそうにキューンと喉を鳴らしながらおれにぴったりとくっついた。

 

「じゃあ名前は預かるわ。いつもよりさらに可愛らしいけれど……いつもの百倍はビビりさんね」

「こいつの臆病さはもう仕方ねェ。クソガキ共やフーズ・フー、ササキに任せて名前が泣くのが目に浮かぶしな」

「既に涙目でキングの足に引っ付いているじゃない」

「……」

「……」

「……なまえ」

「やっ」

いっしょにまってくれるって、いったのに!
そう言っておれの足にしがみつく名前。
ここ二日はいい子だった。
ただし、おれにべったりで離れようとしないし部屋で留守番を言いつけたらわかりやすく耳は垂れるし悲しい表情をする。
カイドウさんの前に改めて連れて行っても目を真ん丸にさせて相変わらず耳は垂れて尻尾は足の間、さらに無意識だろうがキュンキュンと怯えた鳴き声が漏れていた。
クイーンはまだ自分の部屋から出てこねェし、ジャックも名前の担当していた業務をこなすのにワノ国や鬼ヶ島を回っていて忙しい。
他の飛び六胞に会わせるのも考えたが、クソガキ共は構いたがるし、ササキは目が点になっていた。
ちなみにフーズ・フーは意外なことにクソガキ共程ではないがこそこそ構おうとしては名前に「ねこちゃんきらい」と言われて勝手に落ち込んでダメージ受けていたな。
どうやら名前の猫嫌いは本能的なものなのだろう。
ブラックマリアとは今日がこの姿になって初対面だが、その大きさからか怯えて固まっている。
が、おれがブラックマリアに預けると言ったらこれだ。

「ちゃんと迎えに来るからいい子に待っててくれ」

「やっ!」

「ほら名前さん、お好きな甘いものもありますよ」

「何して遊びます?」

随分とブラックマリアの部下にも好かれているらしい。
たまに遊びに来てゆっくりしていくからね、とブラックマリアが笑う。
優しく誘うブラックマリアの部下の言葉に気まずそうな顔をした名前。

「……ちゃんと、おむかえくる?」

「もちろん」

「……じゃ、いいこにしてる」

膝を折り、しょぼんと落ち込む名前の頭を撫でてやれば少しだけ尻尾が振られた。
あんたもそんなことできるんだね、とブラックマリアが微笑むがそんなの名前にしかやらねェよと答える。
ブラックマリアの部下に手を引かれた名前が控えめにおれに手を振った。
再度頼んだ、と声をかけて部屋を出る。
襖越しの向こうからはそれぞれ名前を慰めるような女の声が聞こえた。
それに後ろ髪を引かれるような気持ちになりながらも呼び出されたところへ向かう。

「で、てめェからは薬ができたか罪悪感から海に飛び込むかおれに焼き殺されるか以外の言葉は聞かねェぞ」

「初っ端でそこまで言う!?」

「言われるような無駄なことしかしてねェデブが文句言うな」

「辛辣!!」

あとおれはただのデブじゃねェ!モテすぎるから痩せねェの!!
そう騒ぐクイーンの囀りを聞き流し、さっさと用件を言うように急かした。
わざとらしく溜め息を吐いたクイーンのカス野郎にイラッともするが堪えていれば、クイーンはひとつの小さなアンプルを取り出す。

「できたっちゃできたんだがよォ……」

「なんだ、もったいぶんな」

「……名前ちゃんって、注射とか大丈夫なタイプ?」

「……」

それは……
思わず口を噤むとクイーンはやっぱりな、とそれをテーブルに置いた。
おれも名前も、あの施設での出来事は覚えている。
おれがやられた耐久実験、名前がやられた月の獅子 スーロンへの変身実験。
それだけでなく、よくわからない薬を投与されたこともあれば数え切れない程血液を抜かれたこともある。
今の名前の記憶ではそれは数十年前のものではなく、数年前の新しいものだ。
……こいつなりに気を遣っているらしいな。

「おれとしちゃいくらちっせェ名前ちゃんにも無理なことはさせたくねェのよ」

「……マッドサイエンティストがよく言うな」

「お前にも気ィ遣ってんだよ、気づけ変態野郎。カイドウさんには報告はしてあるぜ。服薬も嫌がるのは目に見えてるからな、だったらブスッと一思いにしちまった方が早ェ」

「本音は」

「いくら事故でちっちゃくなった名前ちゃんに無体を働けば叔父貴にぶち殺されるだろうが!!だからおれの判断じゃなくてお前に振ってんだよ!」

確かに。
事後報告でも叔父貴が知れば間違いなく鬼ヶ島へやって来て渾身の雷撃を落とすだろうな、クイーンに。
おれの可愛い娘になにしてやがる!!そう怒鳴りながらブチ切れる叔父貴の姿が目に浮かんだ。

「時間経過じゃ戻らねェのか?」

「ひと月」

「長ェ」

「だろ?」

「……」

「……」

「……連れて来るから一思いにやってやれ」

「言ったな?叔父貴がブチ切れたらお前が止めろよ?絶対だぞ?」

ちゃんと庇えよ!?
そう言ったクイーンの言葉に大きく溜め息を吐く。
……せっかくあの名前から信頼を勝ち取ったと思ったらこれだ。
嫌われるな、確実に。
案の定、クイーンにぶすりと注射をされた名前は刺す前からめちゃくちゃに泣き喚いて暴れた。

「いたいことしないっていった!うそつき!だいきらい!パパにいいつけてやる!うわああああああああん!!」

……凄いな、言葉って刺さるもんだったか。
素直な言葉がおれとクイーンに刺さった。

 

しくしくしくしく。
そんな泣き声が毛布を被って丸くなった名前から聞こえる。
クイーンによれば一晩で元に戻るらしい。
隣で横になって毛布越しに撫でてやっても泣き声は止まない。
ブラックマリアのところからもらったらしい菓子を置いたらそれだけ取るために手が出てきて、食っている間は大人しいが食い終わるとまたしくしくと泣き始める、エンドレス。
機嫌は全く治らねェ。
試しに毛布を捲ってみれば、ぱちりと目が合うもののすぐ毛布を手に視線を遮った。

「悪かったって」

「……」

「悪ィモンじゃねェって説明しただろ」

もぞもぞと動くと顔を覗かせた名前が眉を吊り上げ、歯を剥き出しにして「ウー……」と唸っている。
怒っているな。
それが可愛らしくて思わず笑えば名前は「わたしおこってるの!」と涙目で吠えた。
耳も怯えた時のように後ろに垂れるのではなく、前に向かって少し垂れている。
クイーンに薬を打たれてからは具合も悪くならねェ、むしろそろそろ眠くなるであろう時間だ。
優しく頭を撫で、目元を擽ってやれば不満そうな顔をするも尻尾は素直で少しだけパタパタと動いた。

「……パパ、いつくるの?」

「そうだな……明日か、明後日だ」

明日の朝には名前は元に戻っている、ちいせェ時のことを覚えているかは知らねェ。
少しだけ機嫌を治した名前が小さい体をおれに引っつけてすりすりと頬を擦り付ける。
あまりこの姿になって笑うことはなかったが、叔父貴が迎えに来るという嬉しさからか表情は柔らかい。
思えば子どもの相手をしたのは昔の名前と、ヤマトだけだったな。
昔は自分もガキだったから気にならなかったし、ヤマトの時もそこまで関わらなかった。
もしも、もしもおれに子どもがいるようになれば、こんな感じなのだろうか。
例えば、名前との間に子を授かったら──
……やめた、そんなあるかもわからねェ未来を想うのは。

「……あのね」

「ん」

「……キングは、にーちゃににてるね」

うとうとし始めたのか、とろんと眠そうな目でおれを見てそう呟く。
当たり前だ、本人だからな。
そうかと、深く聞くことはなく寝かしつけるように背を撫でた。

「にーちゃはね、わたしのにーちゃなの」

「……」

「やさしくて、ないてるわたしをだっこしてね……だいじょうぶって……」

「ん……」

「……でも、おいてっちゃった……わたしのこと」

「そのうち会える」

「ほんと……?」

「いつか、お前が大きくなって、パパと海を渡っていれば絶対会える」

「そっかァ……たのしみ、だなァ……」

にーちゃに、あえるの。
泣き笑いのような表情で呟くと、名前は夢の中に落ちた。
すうすうと穏やかな寝息を立て、胸が小さく上下する。
これで小さな名前と過ごすのが終わりだと思うと少しだけ寂しさを感じた。
おれと別れてからどうやって生きていたのかなんとなくわかった気もする。
叔父貴に拾われて、大切に育てられて、それでもおれをずっとにーちゃと慕っていた。
置いていってしまったのに。

「もう、置いてかねェよ」

名前と再会してから何度もそう思っている。
小さななまえを潰さないように、けれど腕の中に閉じ込めておれも目を閉じた。
翌朝、元に戻ることを考えて裸で眠っていた名前は目を覚ますと「なんかとても恥ずかしいことばっかしていた気がする……」と申し訳なさそうに巷でごめん寝と呼ばれるものをしていたが、とりあえずいつもの名前に戻ったのに安心したのでよしとする。


名前
狼のミンク族と人間のハーフ。
クイーンの薬を被って幼くなってしまった。
泣き喚く、怯える、暴れる、の三拍子が揃った。
元に戻ってはいるけれど、幼くなった時のことはうろ覚え。
ただ、きらい!って言ったりめちゃくちゃ泣き叫んだような気はするので申し訳ないと思っている。

キング
名前が幼くなってしまって一番ブチ切れた人。
けれど子ども特有の幼さや可愛さに満更でもなかった、誰も指摘しなかったけど。
懐かれたのも正直当然と言えば当然、少年時代は彼女と過ごしていた時期もあるので扱いはお手の物。
ただし「おじさん」「うそつき」「きらい」を言われたので結構胸に刺さった。

カイドウ
酒噴き出したし兄弟来襲の未来が見えた。
ちなみにちゃっかり幼い名前を写真に収めてます。
兄弟のご機嫌取りのために。

クイーン
やらかした大賞受賞者。
ルーヴのパパから雷落とされる可能性があった。
キングと同じく幼い名前の「うそつき」「きらい」は胸にぐっさりと刺さった。

ジャック
間違いなく苦労人。

飛び六胞
うるティとページワンは名前に庇われたのでルーヴへの好感度はそこそこ上がった。構いたがりが過剰過ぎる。
ササキは目が点。おれ酔ってる?
ブラックマリアとその部下は小さな子どもの扱いが絶妙。普段からおやつ食べる仲だし。
こっそりちっちゃい名前と仲良くなれねェかなって構おうとしたけど「ねこちゃんきらい」ってひとりだけ名指しで拒絶されたフーズ・フー、どんまい。

カイドウの兄弟分
何が起こったのか知らされる日が来たら鬼ヶ島へ行って雷を落とすことは決定事項。
おれの娘になにしてやがるコラァ!!

2023年8月5日