その女は凪いでいるのに恐ろしかった。
「こんにちは、今日はいい天気だなぁ」
何がいい天気だ、今日は土砂降りだぞ。
そう思っても自然と口を噤んでしまう。
敵意や殺意も何もない、ただそこにいて私を見ているだけの、中年とは思えない若々しさの女。
それからその女の後ろに控えるようにして女に傘を差しているそっくりのふたりの男。
短髪の方はニマニマと笑い、長髪の方は私を威嚇するように睨みつけている。
「よかったよ、あんたが私の言いつけ通りにあれ以降何もしてなくて」
よく言う、余計なことはするなと釘を刺しておいて。
ケチがついたのはいつからだろう。
十三年前にこの女とふたりの男が高専に所属するようになってからか。
当代の眼持ちの無下限呪術を扱う五条悟、その五条悟と並ぶ呪霊操術を扱う夏油傑。
ふたりの呪術師としての質を上げ、尚且つ十二年前に星漿体暗殺を失敗に追い込んだ女。
天元と同化はせず、天元が生物としての進化を果たしても、この女がいることで現代呪術師最強は名前を上げたふたりだ。
禪院甚爾を高専に抱き込み、自分らも一級術師として動くこの三人。
もしも、十三年前にこの女が高専と関わらなければ私の計画は頓挫することはなかった。
五条悟の封印は元より、死滅回遊にすら計画は進めなくなってしまった。
「君が、いや君たちがこの世界に入ってくるのが十年遅かったら私の計画は問題なかったんだけどね」
「運が悪かったと思えよ。私は自分の生徒たちを危ない目に遭わすのは好きじゃないんだ」
去年の百鬼夜行も、乙骨憂太の従える折本里香だけでも引き込もうとしたのが更なる運の尽きと言ったところか。
信じられるか?百鬼夜行で自分のギャラリーが壊されたからって執念で表に出なかった私を見つけたんだぞこの女。
自分の快か不快で動く様はかつての呪術の王と並ぶと言っても過言ではない。
ま、そんな嫌味を言ったところでこの女には通じない。
なんだそれ、と首を傾げられて終わりだ。
「それで何しに来たんだい?私を殺しにでも来た?」
「いや?そんな面倒なモンやりたくねえよ、私は」
誰かの人生背負って生きるほど人間できてねえから、と言う女の言葉に後ろのふたりがオレら殺る?と言えば女はやめなと制止する。
良くも悪くも普通、イカれた人間の多い呪術界隈ではなおのことタチが悪い。
「もう一度釘を刺しておこうと思ってさ」
「また?どれだけ念入りなんだ」
「だってそうだろ。オマエが何もしなきゃ私も何もしないよ、縛りだっけ?結んでもいい」
「……聞くだけ聞こうか」
「そのままだよ。オマエが私たち、高専の人間にも危害を及ぼさなきゃ私もオマエに危害を及ぼさない、それだけで十分だと思うけど」
随分とまあ、自信があるな。
この女が一級である所以は絵を媒介にした結界術、媒介にしなくても五条悟の無下限呪術に干渉もするし、敵意や殺意ですら浄化する。
純粋な戦闘力では私を優位だろうが、そこを補うのが後ろに控えているふたりだ。
デタラメな戦い方をする、灰谷兄弟。
無下限呪術に干渉できるのは血縁だからか、女よりも強いのは確かだ。
「……遠慮しておくよ、まるで私が君に屈したみたいじゃないか」
「あっそう、じゃあ精々私の目に届かないところで好きにすればいいよ。私の目の届く範疇で事を起こせば、たたじゃおかないから」
「あ、オレらねえちゃんの付き添いで来たけどねえちゃんからやれってんならオレらが殺るからな」
「ねーちゃんの優しさに感謝しながら震えて寝てろよ」
用は済んだから帰ろ、そう言って女は男ふたりを引き連れてその場を去った。
とんでもない人間を引き込んだものだ、あんな人間、呪術界隈にいるようなものじゃないというのに。
「……計画は、軽く百年は延期だろうな」
少なくとも、あの女の影響が消えるまでは。
「ここに一本の指と夏油が取り込む予定だった呪霊がいます」
「おい女!貴様それを誰の指だと……!」
「あっ手が滑ったー」
ねえちゃんの気の抜けた声と共にねえちゃんがキックボクシングで鍛えた拳が振り上げられた。
机に並べられた禍々しい指と小さな呪霊、ねえちゃんの拳は容赦なく呪霊に叩き込まれ、その衝撃を吸収し切れなかった机が酷い音を立てて真っ二つ。
まだ笑うなよ、竜胆まだ耐えろよ。
教室にいた今年の一年生たち、それから指をねえちゃんに渡した五条と呪霊を渡した夏油が真っ青になる。
「口の利き方に気をつけろよクソ野郎。次は、オマエが、こうなる番だ」
「ひっ……」
「……も、無理!ぎゃははははは!!」
「ばっか竜胆、笑うなよ……ぷっ、あははははははは!!」
竜胆が腹を抱えて笑い出せば、オレも釣られて笑ってしまう。
だってさ!ねえちゃんサイコーじゃん!!
五条が両面宿儺とかいう呪いの王とやらの言うことを聞かせるにはどうすればいいかな?ってねえちゃんに相談したのが始まりだ。
正直ねえちゃんのことだから体に叩き込むんだろうなって思ってた。
でもまさかこういう段階踏むとは思わねえじゃん!
マジでサイコー!!ねえちゃん大好き!!
巻き込まれた一年生たちや夏油は可哀想に思うけれど、でもねえちゃんだぞ?
五条だってねえちゃんに相談した内容が内容だからどうなるかわかっていたはずじゃん。
両面宿儺とやらだけじゃなくて一年生たちと五条と夏油のメンタルにまでねえちゃんの恐ろしさ叩き込まれるとか、待って面白くて笑っちまうんだけど!腹いてーわ!!
「オマエ黙ってねえで何とか言えよ、介錯前に言い残すことがあんなら聞いてやるからさ」
「身を弁えます楯突いて申し訳ありませんでした」
両面宿儺の呪物を取り込んだ虎杖が特に可哀想だ。
多分、両面宿儺が何かやらかしたらオマエの体ボロボロになってんよきっと。
いつの間にか両面宿儺が虎杖と体の主導権を交代して、両面宿儺が虎杖の体で深々と土下座をした。
ヒー!待って待って腹捩れるってー!
ほら見てみろよ、一年生の恵も釘崎ちゃんも夏油も涙目じゃん!
五条はアイマスクでわかんねーけど多分こいつも涙目!ウケる!!
竜胆なんか笑い過ぎて過呼吸になってんのもまたウケる。
「で、五条これでいいの?」
「ハイ!問題ないです!!」
「次は私……?えっ……私……?」
「傑ー!大丈夫だから!!名前さんオマエの呪霊祓っちまったけどオマエに言ってないから!大丈夫だから!!」
「改めてここで臨時教員やってる名前です、よろしく」
「こんな恐ろしい自己紹介ある!?」
それなー!
五条や夏油たちの時とは別ベクトルだもんなこれ。
あー笑った笑った、まだ収まんねえけど。
ちなみに今年の一年生には美々子と菜々子もいるんだけどふたりは任務だってさ、これ見れなくて可哀想。
恵も慣れてるはずだけど、ここまでねえちゃんがやるとは思ってなかったんだろうな。
「ま、まあ名前さんは一級術師だし、普段は絵師として活動しているけど頼りになる人だよ。僕や傑に相談しにくいことあったら遠慮なく頼ってね」
「……えっ、初対面で宿儺のメンタルを一撃でしつけたこの人が絵師?呼びかけても引き篭ってんだけど」
「伏黒、アンタの昔馴染みなんでしょ。絵師ってなんだったっけ?」
「待て、俺も絵師ってなんだったか思い出しているから」
わかる、ねえちゃん見てると絵師ってなんだっけってなるわー。
でもねえちゃんは呪術師の前に絵師なんだよな、オレも竜胆も呪術師の前にねえちゃんの弟だし。
「こっちの人たちは?」
「オレは灰谷蘭、そこで過呼吸起こしてんのが竜胆。ねえちゃんの弟だよ。一応ねえちゃんと同じ一級術師な、五条や夏油よりつえーからよろしく」
「ひっ、ひっ……息苦しい……」
「いつまで笑ってんだよ竜胆、もう終わったんだぞ。なあねえちゃん」
「まあ五条に頼まれたメインは終わったな」
呪いの王とかいうどう見てもラスボスっぽいやつを吊るしてもいないのにメンタルボコボコにするねえちゃんマジつえーわ。
夏油はずっと涙目で、次私……?とねえちゃんに聞いてはねえちゃんは何もしなきゃ順番回ってこないからと答えていた。
まあそうだな、オレらもだけど何もしなきゃ両面宿儺の順番すっ飛ばしてこっちにゃ回ってこねーな。
悪気なくてもねえちゃんの琴線に触れたら吊るされんもん、いや気をつけてんだよ?
でもほら、ねえちゃんの感覚ってオレらからしたら特殊で気がついたら吊るされてんの、しょーがなくね?
特に呪術界の人間はねえちゃんの琴線に喜んで触れに行ってんのかって思うくらい。
最近だと虎杖に死刑を決定した上層部がまたねえちゃんに吊るされていたんだよな。
理由はお察しの通り、子ども相手に死刑とか何言ってんだオマエらを処してやろうかって言いながら片っ端から上層部を吊るしたねえちゃんは五条と夏油と夜蛾センに羽交い締めされていた。
吊るしてやろうかって言ってる間に吊るしてんだよなー、まあねえちゃんだからなー。
ああでも、この前会った額に縫い目のある男に対してはねえちゃん本気で釘を刺していたな。
去年の百鬼夜行とやらを裏から動かしていた男。
ねえちゃんのギャラリーが台無しになったから、めちゃくちゃ怒っていたのもあるし、百鬼夜行そのものが高専や呪術界への誘導で、狙われていたのが乙骨だったってのもある。
子どもを狙うってところがねえちゃんの地雷だもんな、やばかった。
最初に見つけた時は問答無用でビルから逆さ吊りにしたし、この前会った時はいつでも吊るす気だったし。
……あそこであいつが動いてたらねえちゃんに止められても殺す気満々だったんだけどな、残念。
ま、ねえちゃんにやめろと言われたことは余程のことがなけりゃしねーし、ねえちゃんの言う通り、ねえちゃんもオレも竜胆も誰かの人生背負って生きるほど人間できちゃいねえんだわ。
「早速名前さんに授業お願いしようかな、蘭と竜胆もそのまま見てやってよ」
「私は呪力コントロール専門だから体術に関しては蘭と竜胆にやってもらって」
「手加減しなくていいだろ?特に恵はさ」
「……お手柔らかにお願いします、蘭さん」
「竜胆、そろそろ復活しろー」
ねえちゃんの自己紹介がツボったらしい竜胆の背を足蹴にし、オレとねえちゃんは先に教室から出た。
二年生といい、今年は今年で呪術師豊作なんじゃねえかな。
ほら、五条や夏油、硝子ちゃんたちもつえーし、五条と夏油は特級だっけ?
ま、オレと竜胆の方がつえーけどな。
術式ありでいいからな、とグラウンドに出た一年生たちに声をかける。
オレらがここでなんでねえちゃんみたいに教師の真似事しているのか言っておこうか。
いやー、正攻法しか知らねえガキを不意打ちでボコボコにするのは何年経っても楽しいよな!
ねえちゃんが釘崎ちゃんの術式のコントロールを見ている傍ら、オレと竜胆は虎杖と恵に遠慮なく警棒を奮って関節技を決めていた。
「式神だっけ?頼るのもいーけどもっと体鍛えた方がいいんじゃねえの恵」
「……うっす」
「釘崎ちゃんさ、もう一個くらい武器持ってみ。オレみてーに警棒でもいいからさ」
「……はい」
今日はねーちゃんと別行動だ。
ねーちゃんは五条と夏油と硝子ちゃんに呼ばれて校舎の方に行ってるし、オレと兄ちゃんは一年生の恵と釘崎ちゃんに体術の授業ってことで相手をしている。
オレは恵の式神を潜り抜けて直に恵を締め上げたし、兄ちゃんは釘崎ちゃんの金槌を警棒で弾いていた。
式神使いってのは無意識とはいえ式神に頼るから接近戦が苦手なんだってさ。
ほら、似たような術式の夏油は格闘技好きってのもあってめちゃくちゃ体術できるからそれが普通だとは思っていたんだけど。
恵もそれ見ていただろうからそれくらいできんだろうなーって思っていた。
でも見事にオレに腕ひしぎ十字固め決められた時点でまだ未熟だなとは思うよ。
オレも兄ちゃんも、最初から真っ当な呪術師じゃねえけどさ。
「アンタらはトリッキー過ぎるんスよ……」
「何言ってんだ、型に嵌った呪霊も呪詛師もいねえよ」
「う……」
「オレらのやり方は卑怯だって言われること多いけどさ、それは勝つためだからいーんだよ。試合じゃねえんだから殺し合いにルールがあるわけねえだろ」
ほとんどの生徒たちはこう言えば黙る。
まあ正論だしな、呪術界では。
ねーちゃんに聞かれたら言い過ぎって怒られるかも、でも今まで怒られたことはねえからねーちゃんも似たようなこと思ってんのかな。
五条ですら黙ったし。
卑怯になれとは言わねえよ、でも相手が正攻法ばかりで来るとは限らねえ。
……なんかねーちゃんに感化されてんのかな、真面目な教師の真似事してるような気がする。
でもなあ、この前死んだ虎杖みたいにはなって欲しくねえもんなァ。
報せを聞いたねーちゃん、ちょっと落ち込んでいたし……ねーちゃん、子どもが危ない目に遭うの嫌がるもんな。
虎杖が死んだ任務、恵と釘崎ちゃんもやってたんだけど、どう考えても一年生たちに任せるには等級も経験も段違いで、上層部が仕組んだことだってのは一目瞭然だった。
ねーちゃん、何も言わずに上層部を吊るし上げることもなかったんだけどさ、そりゃそうか。
本当に上層部が仕組んだのか証拠がねえもん。
あくまで状況証拠のみ、上層部は両面宿儺の指なんて特級呪物ってやつを取り込んだ虎杖を死刑にしたがってたしさ。
「蘭さんたち、どこでそんなに鍛えたのよ……」
「あー……別になんも?昔から喧嘩してたからちょっと腕っ節強いだけ」
「オレらよりつえーやつなんて意外といるぜ?ま、全員ねーちゃんの手にかかれば瞬殺だけどな……」
六本木のカリスマだろうが無敵だろうが関係ねえんだよねーちゃんには。
まあところどころ恵と釘崎ちゃんにアドバイスをしながら体術を叩き込んでやること約一時間、ねーちゃんが……五条の首根っこ引き摺って校舎から出てきた。
……え?何やらかした?
五条がじたばたと抵抗しても何のその、そのままオレらのところへやってくると、ポイッと五条を放り投げる。
「えっと……ねえちゃん?どうしたの?」
「これ、サンドバッグ」
「名前さん!それはやり過ぎだと思うんだけど!!」
「は?」
「アッナンデモナイデス」
「五条がねーちゃんに何かやらかしたのはよーくわかった」
「じゃあ恵と釘崎ちゃん、オレらから言われたこと踏まえてこいつボコボコにするところから始めようか」
そう言って兄ちゃんはこれ使ってみ、と釘崎ちゃんに警棒を渡したのでオレは見様見真似でいいから腕の一本や二本折ってやれ、と恵にアドバイスした。
大丈夫大丈夫、こいつ死んだところから生き返ったことあるから。
大丈夫大丈夫、無下限だっけ?多分ねーちゃんに言われてるから解除してると思うから一発は殴れるから。
オレと兄ちゃんでそれぞれ恵と釘崎ちゃんの背中を押してやると、ふたりは戸惑いながらも五条に向かってそれぞれ拳を振り上げたり警棒を振り上げたりして襲いかかった。
「嘘でしょおおおおお!!」
「蘭さんがいいって言ったのよ!」
「竜胆さんが問題ないって!」
ちゃんと五条が手加減してるところを見ると、ねーちゃんにこってり絞られたと予想は容易い。
そんな三人を見ながらオレと兄ちゃんはねーちゃんに近寄った。
ねーちゃんははあ、と大きく息を吐いて頭を抱える。
なになに?何かあった?
「……五条はオマエらには言っていいって言ったから言うけど」
「うん」
「なに?」
「…………虎杖、生きてた」
「……マジか」
「とうとう虎杖も生き返っちまったか」
こそこそと話すねーちゃんが言うには、両面宿儺の力で心臓を抜き取られて死んでいた虎杖が生き返ったんだと。
で、今度の交流会でお目見えなんだけどそれまでは基本的に内緒。
知っているのは五条と夏油と硝子ちゃん、それから伊地知、オレら三人ってわけだ。
ねーちゃんは五条を引き摺って来るまで虎杖に呪力コントロールを教えていたんだって。
ひと段落して虎杖が自主練の段階になったところで、それを黙っていた五条を引き摺ってサンドバッグとして放り投げた、のが今の流れ。
「可哀想だけど、恵と野薔薇には黙っておいて。一緒の任務で一番傷ついたのはふたりだし、ふたりのことだから知ったら虎杖のこと殴るだろうけどそれは交流会の直前でいいし」
「ん、わかったよ」
「黙っとくわ」
生きててよかった、と心底安堵の息を吐くねーちゃんの背を兄ちゃんと撫でる。
大人は子どもを守るもの、そう言うねーちゃんも思うことはあっただろうし、本当に安心したんだな。
だってほら、少しだけ目元赤いもん。
五条の横っ面に釘崎ちゃんが警棒叩き込んだり、恵が腕ひしぎ十字固めを決めようとする姿を見ながらオレも兄ちゃんもほっと息を吐いた。
「恵ー、釘崎ちゃーん」
「終わったら次はオレと兄貴なー」
「嘘じゃん!!」
「はーい!!」
「わかりました!!」
「味方がいない!!すぐるううううう!しょうこおおおおお!」
オマエ最強なんだろ泣くなよみっともねえな。
ちなみに後日の京都校との交流会では、向こうの学長さんがねーちゃんを見て「なぜお主がここにいる……!」と顔を青くし、ねーちゃんに握手を求める向こうの女子生徒たちを見て向こうの男子生徒たちが首を傾げていたと言っておく。
親戚のおねえさん
ちゃんと某羂索さんに釘を刺しておいた。
マジで私の目に届くところでやったら逆さまに吊るしてやっからな。
五条くんに両面宿儺に牽制してほしいと言われたのでメンタルボコボコにした。
次はオマエがこうなる番だ、一年生たちと五条くんと夏油くんは巻き込み事故、どんまい。
虎杖くんが任務で亡くなったという報せにショック受けていたけれど、実は生きてましたー!と五条くんにドッキリでした!のノリで言われた時は五条くんに腹パン決めておいた。
ついでに両面宿儺にもオマエ虎杖の心臓抜き取るとか何考えてんだ砕くぞ、ともう一度牽制した。
虎杖くんは悪くない、でもおねえさんの剣幕に泣いた。
灰谷兄弟
某メロンパンに釘を刺しに行く時に一緒についてった。
ねえちゃんが殺れってんなら殺るよ、オレらねーちゃんより優しくねえから。そんなスタンス。
おねえさんが両面宿儺に牽制した時には予想の斜め上を行ったし想像以上に効果あったから爆笑した。
お腹痛い、これ以上腹筋割れなくてもいいんだけど!
虎杖くんが死んだ報せはふたりにも入ったけれど、それよりもおねえさんがショックを受けているのに心を痛めた。
なあ、ねえちゃんがどれだけ大人と子どもの立場大切にしているのか知ってる?
恵くんと野薔薇ちゃんには死んでほしくないし、おねえさんに心を痛めてほしくないからふたりにはやや厳しめに戦い方を教えていた。
どんなに卑怯でも生きてりゃいいんだよ、ねーちゃんだってそう言うよ。
交流会の時にはおねえさんのモテモテ具合に誇らしく胸を張っていた。
一年生たち
何この先生怖いんだけど、絵師ってなんだっけ?
虎杖くんは泣いていい、君は悪くない。
おねえさんがいるところでは両面宿儺出てこない、引き篭っているしどんなに虎杖くんが両面宿儺を挑発しても出てこない。
呪力コントロールの訓練の時はおねえさんにボコボコにされました、先生戦えないんじゃないの!?絵師って嘘だろ!!
恵くんは小さい頃からおねえさんのことよく知っているけれど絵師ってなんだっけ?と頭を悩ませた。
でもそうだこの人フィジカルゴリラの親父を吊るすんだったわ。
体術では竜胆くんにこれでもかと関節技決められたので、一年生の中では一番関節技に詳しくなる。
どうすれば骨折れるかは竜胆さんに教わった。
野薔薇ちゃんかっこいいお姉様だ!と思うよりも先に怖いやべーおねえさんだ……と認識改めた。
絵師って何よ、あの人どう見ても一級術師そのものよ。
体術では蘭くんに鈍器の扱い方を丁寧に教えてもらったので金槌でぶん殴る技術上がったし、蘭くんに警棒選んでもらうので今後武器が増える。
横っ面殴れば私の勝ち!!
五条悟
多分頼む相手を間違え……てないけどやり方まで気が回らなかった。
一番ビビり散らかした夏油くんを慰めてた。
実は悠仁生きてました!をしておねえさんによってサンドバッグとして放り投げられた。
おねえさんの手前、無下限解けない。
この後蘭くんと竜胆くんに追いかけ回されるので全力で逃げる。
夏油傑
次私……?
両面宿儺
次は俺……?
俺だった、小僧の心臓抜き取ったら殴られた。
もう生得領域から出たくない、引きこもり宿儺。
どこかのメロンパン
君は普通の絵師でもないし、呪術師にしてはタチが悪いよ。
今回は吊るされなかったけれど百鬼夜行直後には吊るされてた。
京都校
学長さんはなんでおねえさんが今回の交流会に来ているのか不思議だしできれば来て欲しくなかった、うっかり保守派の考えぽろりしたら吊るされる。
女子生徒たちからは強い女性呪術師!ってことで尊敬されていたりする、特に三輪ちゃんと真依ちゃん。
もしも高専時代のさしす組と出会っていたらなお話はこれにて終わりです!ありがとうございました!!
多分平和、この先も。