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104番道路(S)

翌朝。私の言ったとおり、昨日より早めにトウカシティを出ることが出来た。道具も少し買い足したし、お小遣いも少し残っているから安心かな。ただ、朝に私の髪を握っていたラルトス──レインがなかなか手をはなしてくれなかったくらいで。わたしがあんでみた…

トウカシティ

「ではお預かりしますね」ルルとヒエン、それに新しく仲間になったラルトスをジョーイさんに預けて待合室のソファーに腰掛けた。夕方過ぎ、もう少ししたら日没だろうか。……不思議、太陽が沈む水平線を見ない、なんて。いつも部屋の窓から見てた風景じゃない…

102番道路

「ヒエン、〝ひのこ〟」ポケモンセンターに泊まってゆっくり休み、フレンドリィショップで必要なものをお小遣いのギリギリまで調達して、まずはトウカシティへ続く102番道路に向かった。そこで出会ったのは、ポケモントレーナー。初めてのトレーナーとのポ…

コトキタウン②

コトキタウンのポケモンセンターの部屋を取ってから、ルルとアチャモを回復させてベッドに腰かける。泊まっていく?と誘ってくれたハルカの誘いを断って、なんとかここまで来れた。ひとりでいろいろ考えたかったし、これでよかったかな。ベッドの上で跳ねて遊…

ミシロタウン②

「兄さん、帰っちゃったんですか……?」嘘でしょ。ユウキとハルカがオダマキ博士と話してる間、研究員さんの言葉に呆然とする。──お兄さん、ミナモシティに帰りましたよせめて妹がちゃんと旅立つところ見ようよ……ちょっと肩を落としていると、足下のアチ…

103番道路

こんなに歩いたのいつ以来だろう。ずっと引きこもってた。外に出ても海岸でたまに顔を出すホエルコを見てぼーっとするだけ。ポケモンとバトル?そんなのしたことない。コトキタウンを出る直前に私を呼び止めたフレンドリィショップの店員さんからもらったキズ…

コトキタウン

どうやらルルとアチャモの仲が悪いようだ。どっちかというと、アチャモがルルに噛みついているというか……それを適当にあしらっているルルに見える。まあでもとりあえず、回復だけはして行こう。アチャモとルルをそれぞれのモンスターボールに戻し、それから…

101番道路

─side:アチャモ─キモリやミズゴロウに追いつける!なんて嬉しくて僕のトレーナーになった女の子を見ながら思った。この子の最初のパートナーなのかなって。でも、ミシロタウンを出る直前にそれは打ち砕かれて。その子、にはもうパートナーがいた。アブ…

ミシロタウン

私にはルルがいたからそれでよかった。周りの同い年の子たちは自分のポケモンが欲しいって、私が羨ましいって言う。別に自慢してるわけじゃない。いつも一緒にいるのは成り行きだけど私がルルのトレーナーになったから。幼くてもトレーナーだもの、ポケモンと…